「成功しているビジネスマン」がフィットネスを重視する理由


書店に行くと、年収とフィットネス、あるいは「できるビジネスマン」とマラソンを結びつけたような書籍がたくさんあります。

フィットネスが体力維持や健康管理に役立つ、結果としてビジネスで安定的に結果を出せる、故に「成功しているビジネスマンはみんなフィットネスをしている」―こんなこと誰でもわかっています。

ここでは、そんな当たり前の話は置いておいて、別のもっと本質的なことについてお話します。

行動経済学から分析する

多くの働き盛りのビジネスマンは運動が大切であることはわかっていても「そんな時間どこにある?」というのが正直なところでしょう。任される仕事も増え、子どもにもお金がかかるのが40代~50代サラリーマンの現状です。

センディル・ムッライナタンという舌を噛みそうな名前の学者がいます。専門は行動経済学ですが、この方が「いつも『時間がない』あなたに 欠乏の行動経済学」という本を書いていますが、彼は貧しい人たちの行動には1つの共通点があると言います。

それは、いつも時間に「ゆるみ」(彼は「スラック」という言葉を使いますが)がないということです。

時間に余裕がないとどうなるのか?

時間に余裕がないことはひとつのメリットを生み出します。それはとにかく目の前のことを仕上げなければなりませんから、集中力が高まるということです。

誰もが経験があるのではないでしょうか? 今日中に仕上げなければならない報告書や明日までのプレゼン資料は集中して仕上げられるのに、1週間の余裕があるととたんに集中力が落ちてしまう、というようなことです。

これに慣れると、病みつきになってしまいますが、これは「トンネリング効果」と言って周りを見えなくさせる副作用があります。つまり、集中している以外のことはほったらかしになります。

目の前のプロジェクトに集中していると、奥さんとのコミュニケーション、子どものイベントなどがどんどん後回しになっている、そんな負のスパイラルに入ってしまっている方も少なくないでないでしょうか

そして、後回しにされる事の中には、「フィットネス、健康管理」も含まれます。

健康や体力維持は副産物に過ぎない

遠回りになってしまいましたが、目の前のことだけに気を取られて、視野が狭くなる生き方はまさに収入が低い人の特徴であり、このタイプの人たちはビジネスで成功をおさめることはできません

後回しにしたことはかならず後でつけが回ってきます。家族の崩壊、種々の病気、カードローン破産などです。当然こうしたことは仕事にストレスをかけますから、長い目でみると仕事の効率を下げることは間違いありません。極端な話、病気になって早死にすれば稼げるお金も減ります。

まとめると、フィットネスは健康管理に役立つというのはあくまでも結果であり、目的ではありませんフィットネスをするだけの時間の余裕と、全体像を見渡せる思考力を持っている人だけがビジネスだけでなく、人生においても成功するということなのです。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る