ギョーカイ用語の基礎知識 ~逆さ言葉編~


TVなどで時折、耳にする業界用語。何を言っているのか理解できますか?

主に音楽業界やTV業界などカタカナのギョーカイでは、発音の順序をヒックリ返した「逆さ言葉」がよく使われています。トーシロー(素人)などもここから生まれた言葉です。

雰囲気はわかるけど、意味不明な【ギョーカイ用語】の基礎知識を少しだけご紹介します。

逆さまのパターンと法則

TV業界などでよく使われる逆さ言葉。ポイントを押さえれば、これだけであなたも今日から業界人(?)です。「ビール」は「ルービー」、「ねえちゃん」は「チャンネー」です。コツは語尾を延ばすこと。

では、例文です。

「ミーカー、ガイナーのワイカーなチャンネーとルービー飲みたいなぁ…」

答えは「髪の長い可愛いお姉ちゃんとビール飲みたいなぁ」と言う意味なります。上級者は「~ルービー、ミーノー、タイシー!(ビール+飲み+したい)」とか言います。ほぼ外国語に聞こえます。

では、もう一つ。

「メーアー、サンタク、リーフーでびちゃびちゃ!」

もうなんとなく分かりましたね?

そうです、「雨がたくさん降ってきてびちゃびちゃ!」との意味です。

ここで疑問が…。語尾を延ばすのがコツと言いましたが、サンタクは延びていません。実はこの逆さ言葉はリズムが大切なのです。音符でいうと、四分音符×2のリズムです。2拍でしゃべるとそれっぽくなるのです。

四分音符×2で喋ろう!

ルービー、メーアー、ヒーコー(ビール、雨、コーヒー)などは、最初の音を八分音符に見立て、延ばすことで1拍にしています。後ろの音も同じです。チャンネーは「チャン」が八分音符×2、「ネー」が四分音符の扱いです。

ですので、2音の単語は延ばす+延ばす、3音の単語は後ろを延ばす。そして4音の単語は八分音符×4で発音するという原則があるようです。

例としては、2音「ネーカー(金)」、「シースー(寿司)」など、3音「シャンデー(電車)」、「ザギン(銀座)」、4音「サンオツ(おっさん)」、「チャンオバ(おばちゃん)」などがあげられます。なお、チャンオバですが、関西では「バハンオ(おばはん)」となります(笑)

もちろん、例外もあります。モデルは「デルモー」ではなく「デルモ」と言う人が多いように感じます。また、「早い」は「ヤイハ」で遅いは「ソイオー」ですが、これは雰囲気が伝わってきます。

最近では使う人もめっきり少なくなりました。元々はバンドマンや役者同士の隠語として使われていたものだったのですが、演者に近いテレビマンや音響・照明・道具などの裏方などへ広がっていきました。現在では、不必要と言えばその通りなのですが、無くなってしまうと思うと、寂しく感じる筆者です。

セーター羽織ってポロシャツの襟を立て使いまくって下さい。きっと周囲の人は「クリビツテンギョー!イタオドロ!」となることでしょう。


この記事の著者

竹内 英司

竹内 英司

50歳にして5歳児の父。育児から政治までを語る、主夫兼在宅ライター。

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