「西遊記」から学ぶチームマネジメント 三蔵法師が優秀なリーダーになれた理由


日本でもドラマ化されている「西遊記」、詳しい内容は知らなくてもあらすじはだいたい知っているという方がほとんどだと思います。

三国志がビジネスに応用されることはよくありますが、同じく「中国の三大名著」であるにもかかわらず、単なる物語に片付けられる傾向が強い気がします。以下では、西遊記で扱われているテーマをビジネスに応用してみましょう。

西遊記はチームマネジメントの教科書

西遊記の魅力はなんといっても個性豊かなキャラクターたち。三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄、そして馬の玉龍。

三蔵法師以外は、一見ハチャメチャな一行が旅先で様々な妖怪に出会いながらも、最後には天竺にたどり着きます。

この5人からなる一行はまさにチーム。実はビジネスでもチームがうまく機能する最適な人数が5人、リーダーを含めても6人までとされています。このテーマ、つまり1人の上司がコントロールできるのは何人までか、という問題は、古くから「スパン・オブ・コントロール」として扱われてきました。

飲み会をしてみても分かりますが、人数が6人から7人になると、大抵は2つに分かれ、一体となって1つのテーマで盛り上がることが難しくなります。会社のチームでもその人数になると、リーダーの陰口を言う人間が生まれ始め、一枚岩でいることが難しくなるのです。

三蔵法師は優秀なリーダー


西遊記の三蔵法師は、考えるより前に体が動く孫悟空、感情的だけど外交的で憎めない猪八戒、冷静沈着でマイペースな沙悟浄というメンバーたちをうまくマネジメントする優秀なリーダーと言ってよいでしょう。

常に天竺へたどり着くという長期的なスパンで物事を見ているため、局所で起きるトラブルや弟子たちのハチャメチャぶりに振り回されることがありません。逆に、頭の回転が早く行動型の孫悟空のアイディアを生かすこともできます。

また、面白いことに、実は西遊記の古い版では、三蔵法師は人間的な弱さを見せる部分も多く描かれています。腰を抜かしたり、長安に帰りたくてホームシックになったりもします。

三蔵法師が意図的にそうした弱みを見せたかどうかは定かではありませんが、優れたリーダーは弱みを見せることも時には必要です。

多くの上司の方は「自分の弱みを見せたら部下に見下される」と考えているようですが、弱みを見せないようにすればするほど、部下の心は離れていきます。

逆にリーダーが弱みを見せるときに、部下は上司を信頼し、自分たちも良いところも悪いところもさらけ出そうと思います。そうやってチームは結束していくのです。

西遊記から学べるチームマネジメント、是非ビジネスで活用してみてください。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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