アラフォーは「村上春樹」の名言から学べ(2)  「ノルウェイの森」、「ダンス・ダンス・ダンス」にヒントあり


村上春樹の名言をご紹介した先回は「スプートニクの恋人」、「ねじまき鳥クロニクル」からの言葉をご紹介しましたが、今回はアラフォーが学べる知恵を村上春樹の別の作品から探ってみましょう。(その1はこちら

「死は生の対極としてではなく、その一部として存在する」

村上春樹の名を一気に日本に知らしめた作品と言っても良い「ノルウェイの森」からの言葉です。

2010年に映画化もされましたが、頭の中で描いていたこの作品のイメージを崩されたくないためにこの映画を見なかったという方も多かったのではないでしょうか。それくらい強烈なインパクトを与えた作品でした。

1987年の作品ですから、多くのアラフォー世代の中には、リアルタイムでこの作品を読んだ方よりも、大学生や高校生になってから読んだという方も多いと思います。

非常に哲学的な言葉のように思いますが、アラフォー世代になると、少しずつ老後のこと、そしてその先に死も少しずつ意識し始めます

20代の頃はどんなに無茶をしても元気に動けていましたし、健康は当たり前のものと考えていました。

「メメント・モリ(死を思え)」というラテン語の格言があります。

もともとは「どうせ死ぬのだから好きに生きよう」という意味で使われたと言いますが、のちにはキリスト教の影響を受けて、「儚い現世の欲望を追求するのではなく、死後の来世のことを思うように」という意味に解釈されるようになったと言います。

20代の頃は経験値が低いため、やりたいようにやっていたアラフォーも、「来世」とまではいかなくても、自分がどんなことを成し遂げ、どんな人間として記憶されたいのか、そんなことが生き方に反映されるようすべきなのかもしれません

「本当にいいものはとても少ない」

これは「ダンス・ダンス・ダンス」からの名言です。まさに、村上春樹自身の価値観を表している言葉と言ってもよいかもしれません。

本文はこの言葉のあとに

「なんでもそうだよ。本でも、映画でも、コンサートでも、本当にいいものは少ない」

と続きますが、アラフォーになってくると自分の価値観が固まってきて、何かを選ぶのに一定の基準を持つようになってきます。

これから取り入れるものは自分が深みのある人間になれるかどうかを左右するということを覚えておきましょう。

アラフォーになっても、いつまでも薄っぺらい週刊誌やバラエティ番組ばかりを見ていると、つまらない人間になってしまいます。部下や子供からは馬鹿にされ、妻や同僚からは愛想を尽かされてしまいます

そうならないためには、自分の中に「本当にいいもの」を蓄えることが必要です。何が「本当に良いもの」なのかを迷ったら、長い時間、人々に愛されてきたものを選びましょう。

本でも、映画でも、音楽でも、出ては消えていくものはではなく、何百年も前からある古典的なものには深みがあることを覚えておくと良いでしょう。

村上春樹には他にもアラフォーの思考を刺激してくれる人生のヒントがいっぱいです。時々見返してみてはいかがでしょう。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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