ビジネスにも応用できる 宇宙飛行士やNASAの危機管理法とは


近年、宇宙に関する映画が相次いでいます。クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」や「ゼロ・グラビティ」など驚異的な映像が話題を呼びました。

アラフォー世代によっては、トム・ハンクス主演の「アポロ13」もまだ記憶に新しいですが、登場人物は必ず宇宙で極限的な状況に立たされます。

考えてみれば、人間によって宇宙以上に危険かつ予測不能な環境はありません。では、宇宙飛行士やNASAはどんな危機管理法を持っているのでしょうか? 知ればきっとビジネスにも役立つはずです。

アポロ13号に学ぶ危機管理

映画を見た方はご存知だと思いますが、アポロ13号は打ち上げから2日目に船内の酸素タンクが爆発、電力を供給する燃料電池も使えなくなるなど、相次いで絶体絶命の危機に立たされました。

地上でミッションの指揮にあたっていた最高責任者だったジーン・クランツは映画の中でもNASAの他の専門家に進んで意見を求め、彼らに権限を移譲するシーンが描かれていました。

これはビジネスにも応用できるポイントです。能力のあるリーダーであればあるほど、自分で何でもかんでもやってしまおうという傾向があります

しかし、一人でやれることには限界がありますし、情報がすべて一人の人間に集中してしまうと、現場は柔軟な対応ができなくなってしまいます。

現状維持をまず優先

アポロ13号が直面した危機的な状況において、ジーン・クランツが指示した別のポイントがあります。

それは「状況をさらに悪くしない」ということです。そして、そのためには推測で判断することを避け、現状をまず正確に把握することを優先しました

ビジネスでも予測不能の自体が生じると、現場はパニックに陥ることがあります。

例えば、クライアントと大きな案件が成約しそうだったにもかかわらず、それが白紙にもどってしまった、アポロ13号の問題と比べれば小さな問題ですが、一人のビジネスマンとしてはパニックに陥ってもおかしくない状況です。

そんなとき重要なのは、推測に基いてバタバタと動いて状況を悪化させてはいけません。特にアラフォー世代は管理職として働いている方も多いと思いますので、まず自らが平静さを保たなければなりません。

危機管理において「当たって砕けろ」はNG

危機管理において絶対に避けなければならないのは、「一か八か賭けてみる」という発想です。ドラマや映画ではそれでも良いかもしれませんが、現実はそんなに簡単ではありません。

宇宙飛行士は常に最初の段階では「選択肢が多い、考える時間を稼げる方法」を選びます。「当たって砕けろ」は、時間の経過ともに状況が変化し、最終的に選択肢が狭まった時点での最終手段であり、最初から取るべき方法ではありません。

今度、ビジネスで難問にぶつかり、パニックになりそうになったら、是非宇宙飛行士のことを思い出してください。きっと冷静に対応できるはずです。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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