スティーブ・ジョブズやグーグルも導入 シリコンバレーが「今」瞑想にハマる理由


スティーブ・ジョブズが禅や瞑想にはまっていたということは良く知られています。数年前からシリコンバレーの多くのIT企業でマインドフルネス瞑想が導入されているということが話題になっており、一過性のブームで終わるのではと思っていた方も多いのではないでしょうか?

しかし、今なお瞑想は多くの企業で実践されており、それは単なる流行を超えた支持を集めているようです。その理由について改めて見なおしてみましょう。

世界中の情報が集まるグーグルで瞑想が実践されているのには理由がある


ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモン氏は「情報の豊かさは注意の貧困を作る」という言葉を述べているとおり、日々に膨大な情報量が現れては消える現代社会のビジネスマンは常に注意力散漫な状態です。

とりわけ「世界中の情報を集めて整理する」ことを企業理念に掲げるグーグルの職場は「戦場のように」慌ただしくなってもおかしくないにもかかわらず、いまなお世界中でもっとも働きたい、幸せな企業として知られています。

そのグーグルを作り上げている1つの根本理念が「マインドフルネス」と言っても良いでしょう。

マインドフルネスとは、「今この瞬間に完全に注意を向けた状態」と定義できると思いますが、グーグルの社員は膨大な情報に晒されているからこそ、このマインドフルネスになるための技法を学び取る必要があるのです。

マインドフルネスと「セルフ・アウェアネス」


グーグル内で瞑想プログラム「Search Inside Yourself(SIY)」が実践されていることは確かですが、何もそのプログラムを受けなければマインドフルネスに達することができないわけではありません。

マインドフルネスによって達することができるのは「セルフ・アウェアネス(自己認識)」という状態。

つまり、自分の思考や感情、強みや弱み、他の人に与えている影響について自分で気づくことができる能力のことですが、これはスタンフォード大学のビジネススクールの教授たちが満場一致でリーダーシップを発揮するために必要不可欠だとしている特質です。

自分の感情に意識的であれば、衝動的に行動することを回避することができます。また、他の人の立場や考えにも共感することができ、社内の様々な人たちと協力しながら働くことができます。

誰もがマインドフルネスは学びとることができる


誰でもマインドフルネスを学び取ることができますが、生活の中で出来る1つのポイントは自分の呼吸に注意を払うということです。文字で書くと簡単に見えますが、これがやってみると意外に難しいことに気づかれるはずです。

例えば、出社して自分の席に座った瞬間のことを想像してみましょう。机に山積みになっている書類を見ていると、隣の同僚が話しかけてきます。

話し終わったので、書類に手をつけようとすると、メールチェックを先にしたほうが良いでは、と気になります。そんなことを考えると、窓の外に見える景色や歩いている人に注意が移ります。

このように注意が散漫だと結局何一つ行うことができません。それでまず席に座ったら自分の呼吸だけに意識的に注意を向けてみましょう。意識が別のところにそれても構いません。呼吸にすぐに注意を戻すのです。

この習慣を朝の習慣にするだけでマインドフルネスに少し近づくことができるはずです。是非、実践してみてください。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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