対応上手なアラフォー先生に学ぶ 教室の花びんを割ってしまった生徒への「質問力」



小学4年生の授業が終わり、道具の後片付けをしていました。

ところが、そこで悪ふざけをしていた生徒が、教室に置いてあった「花びん」を割ってしまいました。

この生徒は普段からその振る舞いに落ち着きがなく、このような失敗は初めてではありません。

こんなとき、どのようにその生徒に対して注意すればよいでしょうか。

じつは、ここで重要なことがあります。それは「質問力」です。

よくある対応のビギナー先生「なんで割っちゃったの?」


生徒:「先生、花びん割れちゃいました」

ビ先:「えっ! また? なんで割っちゃったの?」

生徒:「花びんの中がどんな形なのか、のぞいてみたかっただけです」

ビ先:「でも、その花びんは、クラスみんなの大切なものなんだよ」

生徒:「べつに、わざと割ったわけじゃないです……(下を向く)」

ビ先:「しょうがないなあ。これからは気をつけろよ」

生徒:「……はい」

対応上手なアラフォー先生「ケガ、しなかったか?」


生徒:「先生、花びん割れちゃいました」

ア先:「えっ! ケガ、しなかったか?」

生徒:「あ、はい。大丈夫です」

ア先:「それはよかった。でも、どうして割れちゃったの?」

生徒:「花びんの中がどんな形なのか、のぞいてみたくって……」

ア先:「研究熱心だね! そこは偉いと思うよ。では、これからは気をつけようね」

生徒:「はい。ごめんなさい」

対応上手は、いきなり注意しない


ビギナー先生の対応は、最初に「なぜ」と、花びんが割れた理由を訊いています。

「いま、自分は責められている」と受けとめ、生徒は本能的に「言い訳モード」へ突入します。

一方、アラフォー先生の対応は、最初にケガの心配をしています。割れた理由はそのあとに優しく聴いて、さらにはその研究熱心な生徒の「意図」を汲んでいます。

「いま、先生は怒らないどころか心配してくれている」と受け止め、生徒は身構えずに「素直モード」へ入ります。

ビギナー先生は、花びんが割れた生徒の「結果」にフォーカスしています。アラフォー先生は、研究熱心だった生徒の「意図」にフォーカスしています。

花びんを割ったことに対する注意は、どちらの先生もしています。ですが、注意を受け止める生徒の気持ちに、大きな違いがあります。それは、「言い訳したくなる気分」と「素直になれる気分」です。

まとめ

これは、生徒をもつ先生だけの対応に限りません。会社で部下を持つ、アラフォー上司にもあてはまります。

部下の失敗報告に対して、上司のあなたはどうフォローしていますか?

言い訳よりも、部下の素直な気持ちを引き出す。それが、対応上手なアラフォー上司の「質問力」です。


この記事の著者

喜納 浩

喜納 浩

カーディーラー営業職、厚生労働事務官職を経て独立。現在はフリーランスライター/エグゼクティブコーチ。プライベートではファンクショナルトレーニングを継続中。細マッチョを目指す。

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