自分の性格を決めつけない TPOに合わせて人格を変え、出来る人になろう


日本人は性格分析が大好きです。血液型や星座などによって、「内向型」や「外向型」とジャンル分けしたり、職場の同僚や上司を「あの人って◯◯だよね」というふうにカテゴライズしたりするのは日常茶飯事ではないでしょうか?

しかし、一人の人間の性格ってそんなに簡単に分析できるものなのでしょうか?

性格分析が私たちを生きづらくする

小さい頃は学校の先生に通信表に

「◯◯君の性格は〇〇で…」

というように分析され、就職の際には自分がどんな人間か表現するように訓練されたわたしたちは、知らず知らずのうちに自分がどんな人間かを決めつけています

しかし、キャラ付けされた自分であらゆる場面を乗り切ろうとするのはかなり負荷がかかるものです。例えば、幼い頃も学生時代も「外向的で明るい性格」と認識していた人が職場でも、家庭でも、プライベートでも元気に振る舞い続けることは大変です。

一流の経営者は多重人格?

日本で「多重人格」というと精神的な病だと捉えられてしまいますが、多摩大学大学院教授の田坂広志氏はそうではないと言います。

そして、優秀な経営者は大勢の社員の前でビジョンを語るときは「ロマンと情熱を持った人間」、若手社員に個別に接する時は「優しい父親のような存在」とコロコロ人格を変えると言います。

確かに大勢を前にして自信満々でスピーチができる人が、同じスタンスで個人に接するとすれば社員は細やかさや関心を感じられずに、圧倒されるだけで、その経営者についていこうとは思わないでしょう。

つまり、優秀な経営者は目的達成のためにシーンにあわせて何が求められているのかを考え、自分の役割をその都度変えているのです。

多重人格になれば楽になる

これは経営者に限ったことではなく、私たち一人一人もこの複雑な社会にあって多くの役割を与えられています。そもそも、あらゆるシーンにおいて貫徹するキャラクターで異なる状況を乗り切るほうが難しいのです。

であるなら、「多重人格」という言葉が持つネガティブな印象を捨てて、コロコロと役割を演じ分けてみてはいかがでしょうか? 会社では部下を引っ張る「熱いリーダー」だとしても、家に帰れば妻や子供との時間を愛する「シャイで寡黙だけど優しい夫、お父さん」で良いのです。

日本には「器の大きな人物」という言葉がありますが、田坂氏は

「この本当の意味は自分の中にどれだけ複数の人格、異なった自分を持つことができるか」

ということだと言います。

自分のキャラクターに対していただいてきた思い込みを捨てて、今日から「多重人格者」として生きてみてはいかがでしょうか?


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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