「別腹」にご注意 脂肪として蓄えた「糖」はがん細胞の大好物


糖質制限ダイエットに関しては賛否両論いろんな議論が巻き起こっていますが、最近は単にダイエットだけにとどまらず、糖が体にとって有害であるという主張をよく耳にします。

食事の後の「別腹」を楽しみにしている方にとっては気になる情報ですが、果たして本当なのでしょうか?

糖質とは何なのか?

私たちが「糖」というと大抵思い浮かべるのは、ケーキやコカコーラなどに含まれている砂糖ではないかと思いますが、白米やパスタによって摂取される炭水化物も糖質です。

炭水化物は脂質、タンパク質と並んで、三大栄養素と言われ、厚生労働省のガイドラインによると、食事の50~60%に含まれるべきだとされます。確かにタンパク質や脂質は体を作る栄養素ですから、摂取は必須ですが、それに対して炭水化物はエネルギー源として用いられるものです。

よく

「人間の脳は糖質しかエネルギーとして用いることができないからご飯を食べないと頭が働かない」

と言われますが、それはやや誤解です。脳が利用するエネルギー源は糖質を分解して得られるブドウ糖であり、このブドウ糖は糖質でなくても体内で生成できます

糖質が余り、肥満となり、あらゆる病気を引き起こす

糖質が引き起こす最も大きな弊害は肥満でしょう。

肉体労働をしている人は別として、一日中デスクに向かっているような人が朝はパン、昼は牛丼、おやつはケーキ、夜はご飯とシメのラーメンと、炭水化物ばかり食べていると体は糖を使い切れず、脂肪として蓄えなければならなくなります

体の中で余った体脂肪は様々な病気を引き起こすことになります。最も知られているのは糖尿病、他にも動脈硬化が引き起こす脳血栓や心筋梗塞、さらには癌も糖分の摂り過ぎと関係しているとも言われます。余った糖分は癌細胞の大好物だというのです。

糖は人を情緒不安定にする?

こうした身体的な病気だけでなく、うつ症状などの感情面の病気も糖の摂り過ぎと関係していると言われています。テキサス大学のローレン・マランゲル教授はニュージーランド、韓国、アメリカなどの世界6ヶ国において、砂糖摂取とうつ病の関係について調査し、砂糖の消費量が一番多かったニュージーランドでは人口の6%がうつ病になっているという相関関係を見出しました

「別腹」のデザートを口にするとき、誰もが幸せな気持ちになりますが、その瞬間、脳内にはエンドルフィンという興奮物質がでています。しかし、その後にはしっぺ返しが待っています。血糖が低下し、人によっては気持ちが大きく落ち込んでしまうのです。

もちろん、糖を断てば心身ともに健康になる、というのはあまりに極論だと思いますが、糖質の摂り過ぎが体に害となるのは間違いのない事実です。次回、別腹のデザートが欲しくなった時にはちょっと立ち止まって以上の事実を思いに留めてみてください。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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