毎日元気に過ごしたければ、しかめっ面をやめてもっと「笑おう」 笑いで遺伝子の健康スイッチが入る


「笑う門には福来たる」という言葉は単に毎日元気に笑っていれば、いいことがきっとあるという教訓的な意味合いだけでなく、科学的な根拠によって裏付けられた言葉です。近年の研究で、笑いが人間の免疫力を高め、健康にとって欠かせないことがますます明らかになっています。

「笑い」を医療に持ち込んだパッチ・アダムス


≪パッチ・アダムス 画像元:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/3712/patch.html≫

名優ロビン・ウィリアムス主演の「パッチ・アダムス」という映画がありましたが、主人公の「パッチ・アダムス」ことハンター・キャンベル・アダムスは実在の人物で、病院に道化師が出向き、患者を笑わせて、それを治療に繋げるという「クリニッククラウン」の先駆者でもあります。

彼にとって恐れるべきは死ではなく、無関心であると言います

また、笑いは目的ではなく、手段であると言うように、彼自身は道化師として患者を笑わせることを目的としているわけではなく、笑いによって相手が愛や関心を感じ、生きていることの喜びを感じることが治療にとって重要であるとするのです。

笑いで難病を克服したノーマン・カズンズ


ノーマン・カズンズという名前を聞いたことがある方は多くないと思います。ジャーナリストであり、作家でもあった彼は「笑いと治癒力」という著作も残していますが、自身も膠原病にかかったものの、ビタミンCと笑いを武器に回復率500分の1という可能性にかけ、実際にその難病を克服しました。

しかし、彼は別にビタミンCと「笑い」が難病の特効薬だと主張しているのではありません。笑いによって、わたしたちは生きることに対してより肯定的な見方を持つことができるようになり、そうした精神状態が肉体にまで影響を及ぼしうるということです。

笑いが遺伝子レベルで人間を健康にすることがわかってきた


東京家政大学の大西淳之氏によれば、大笑いした人の血中の白血球を遺伝子レベルで調べると、感染予防やNK細胞の活性化などに関係する遺伝子群の発現が高まり、逆に抑うつや炎症反応に関わる遺伝子群の発現は低下することが分かったそうです

つまり、笑いによって健康に寄与する遺伝子のスイッチが入り、免疫が向上するということです。また、笑いたくなくても、できるだけ口角を上げて笑顔を作ろうとするだけでドーパミンが出て、幸福になるという研究結果もあります。

かといって、毎日吉本の漫才ばかりを見ている訳にもいきません。しかし、ちょっと視点を変えてみると、様々な場面で相手を笑わせてあげる機会はいくらでもあるはずです。「笑い」とは実は相手に与える行為、相手に奉仕する行為です。

今日はどうやって家族を笑わせようかな、と会社から家に帰る電車の中で考えるのは、アラフォーにとって、とても幸せな生き方なのではないでしょうか。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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