どれだけビジネス書を読んでも「できるビジネスマン」になれないのはなぜ?


書店に行けば絶えず目を引くタイトルが出版され、アラフォーの心をくすぐるビジネス書。時間の使い方から、金融テクニック、仕事術、人事、人間関係など、ありとあらゆる分野に及び、手にとって読んだときには目が開けたような気がしますが、しばらくすると何も変わっていない自分に気が付きます。

ビジネス書を読んでも生かせないのはなぜ?


読む価値があまりないビジネス書も多くありますが、1冊の本は少なくともある人が自らの経験を通じて学んだことを情報としてアウトプットしてくれたもの、同じ経験をしなくても著者が学び取った成功の秘訣を底から学べるのですから、非常に貴重な情報ソースのはずです。

それでもそれを生かせない理由は、学んだことを記憶していないか、記憶していても使わないかのどちらかです。当然ながら、価値のないものは記憶する必要も、実践する必要もありません。

「エビングハウスの忘却曲線」という言葉をお聞きになったことがあるかもしれません。ドイツの心理学者エビングハウスの研究によると、24時間で74%もの記憶が失われるとのことです。

また、人間の脳は変化を嫌がる傾向がありますから、新しいことをしようとしても、それを押しとどめ、引き戻そうとする強い抵抗を感じるはずです。ビジネス書で学んでも自分の生活習慣にならないはそれが原因です。

ビジネス書の内容を記憶に留めるためには


読んだものが忘却のかなたに失われないようにするためには反復するしかありませんが、同じ本を何度も読む時間はないでしょう。読んだないようをメモすることを勧める人もいますが、メモするのにも時間と手間がかかります。

そこでオススメはKindleで本を読み、気になった箇所をどんどんハイライトして、それをパソコン上で同期させ、ワードやクラウド上に書き出し、まとめておくことです

プリントアウトして紙媒体で持っておくこともできますし、スマホやタブレット上で気になったときに開き、自分がビジネス書から得た実践したいと思った知識を繰り返しチェックするのです。

知識を実践し、知恵に変えるためには?


ビジネス書で得た知識のハイライトがいくらスマホにストックされていても、それは知識であり、知恵ではありません。知恵とは知識を活用する能力のこと、実践し、自分の血となり肉となってはじめて価値があります

これはいくら健康オタクになっても、健康な体にならないと意味がないのと同じですが、実際に健康な生活を送るよう人を動かすのは何でしょうか?

それは病気になることです。病気をして始めて人は健康のありがたさを知ります。では、健康になるために病気をしなければいけないということでしょうか? そんな訳はありません。

ただ、人が病気になるとどれだけ大変なのか、具体的なイメージを持つことは大切です。つまり、未来の危機をイメージするのです。

同じようにビジネス書で学んだことを活かすためにも、もし、今の効率の悪い仕事、ダラダラした生活、まともなプレゼンができないコミュニケーション力、冷えきった夫婦関係を続けていけばどうなるのか、イメージしてみましょう。

実際に会社をクビになったり、仕事で大失敗をして上司の信頼を失ったり、離婚を経験する必要はありません。今、そうした危機を回避するためには得た知識を活用し、知恵に転換する必要があることを自分に言い聞かせるのです

読んだことをきちんと頭のなかに留め、それを活用できるようになれば、必ず結果を実感できるようになるはずです。


この記事の著者

木下 まさひろ

木下 まさひろ

学習塾、法律事務所勤務を経て、現在は海外在住。『Festina lente(ゆっくり急げ)』を座右の銘に真のスローライフを実現すべく奮闘中 。毎朝の野菜ジュースと週3回のジムは欠かさない。40代前半。

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