「育メン」は1200年前から存在していた 男性と子育ての深い歴史


子育てに積極的に参加する男性、いわゆる「育メン」は、すっかり社会に浸透しましたね。育メンは、少子化対策の一環として2010年以降に用いられるようになった言葉です。あたかもそれまでの日本人男性が育児に関与しなかったと言うニュアンスにも受け取れます。

しかし調べてみると、なんと1200年以上も前の平安時代には、すでに育メンが存在していたことが史実から判明していたのです。日本人男性の育児の歴史を振り返ってみましょう。

平安時代に登場した育メン


平安時代の貴族社会では、母親の地位が高い場合が多く、子育ての中心は乳母であったことが一般的に知られています。しかし当時の男性は、料理上手なことがイケメンの定義だったようで、さらに妻の出産に際し産休を取った貴族男性がいたという記録も残っています。(参考:「平安朝の父と子」服藤 早苗 著 )

平安時代というと遠い過去のように感じますが、妻の出産を心配する気持ちは現代と全く同じなのですね。何だか親近感が湧いてしまいます。

江戸時代の子育ては、叱らずに伸び伸びと


次に文献も多く残る江戸時代の子育てを見てみましょう。

江戸時代には、武家も農家も、父親が子供に教育を施すのが一般的でした。特に農家では子供と遊んだり、銭湯に連れて行ったりと生活に密着した子育てが行われていたようです。

今のような会社に通勤するというシステムがないから可能だったとも言えますが、皆が和気あいあいと生活していた様子が思い浮かびますね。(出典:http://news.livedoor.com/article/detail/11264728/)

当時の日本の様子を記した外国の書物にも「親は子供に優しく、叱るのではなく諭すしつけを行っている」とあります。まさに現代の理想の教育と重なるのではないでしょうか。

近代化とともに厳しくなる父親像


明治時代に入り、富国強兵が謳われるようになると、一般市民にも「強制、威圧的な」教育が施されるようになります。

私たちがよく耳にする「昔の親は厳しかった」という考え方は実は近代に入ってからの教育方針で、それほど歴史は深くはないようです。

「男の子は泣くな、女の子は我慢強く」という現代にも根付く考え方が近代化とともに広がったと言われます。戦争や経済成長を経て、次第に「男性は家事をすべきではない」という考えになっていったと思われます。

受け継がれる、子育て遺伝子

このようなことから、平和が続く時代には、子育てにもゆとりがあり父親が参加しやすいという共通点が挙げられます。平和な現代社会において育メンが登場してきたことは当然の流れとも言えます

日本人男性には、古くから続く子育てに適応できる血が流れているなんて、なんともドラマティックですね。


この記事の著者

山内 奈桜

山内 奈桜

結婚紹介所で働いていると言うと必ず突っ込まれるバツ2の30代です。結婚生活が長く続く秘訣はわかりませんが、恋人を見つけるハンター能力はあるかもしれません。中型犬と暮らしてます。

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