「世界で活躍する子ども」を育てるために 「英語」よりもとても大事なこと


日本が少子化の中、今の子どもたちが成長するころには、日本にも沢山の外国人が働き「国際化」が進むことは、容易く予想することができます。

現在は小学校でも、英語の授業が取り入れられていますし、将来に向けて「世界で活躍できるような子どもを育てたい」というパパ・ママはたくさんいらっしゃると思います。

「英語を話せるようになる」というのは、もちろん重要なことではありますが、実はその前にもっと重要なことがある事にお気づきでしょうか?

日本人が苦手なのは「英語」より「自分の意見を述べる事」


海外留学して、英語学校に通っている日本の学生たちがアメリカをはじめ、イギリスやオーストラリアなど英語圏の国には沢山います。

もちろん英会話を学ぶためなのですが、会話をするためには、まずディスカッション(討論)が重要です。つまり「自分の意見を述べる」ということなのですが、これができない日本人の学生が本当に多いのです。

英語よりも前に、そもそも「自分の意見を述べる」というトレーニングを日本人の大半はされていません。なぜなら、日本の教育は主に「出された問題を正しく解く」という「受け身の学習」であるからです。

対して欧米では、小学生のころからトピックを立てて自分の意見を述べることが授業に盛り込まれており、「自分の意見を人に伝える」という事が、とても重要視されています。英語はその「手段の一つ」にすぎないのです。

国際社会で活躍するためには、ビジネスでも日常的な会話でも「まずは自分意見をしっかりと持つ」という事が重要なのです。

日常会話に大切な一言「What do you think? 君はどう思う?」


この一言を学生に言うと、皆さん、とたんに固まってしまいます(笑)。

日本の学校では意見を聞かれる機会がほとんどなかったからです。学校では機会がないからこそ、これは家庭でしっかりと機会を与えてあげなければなりません。

やり方はとても簡単です。日常的に「お前は、どう思う?」と子ども達に意見を聞いてあげるだけで良いのです。

最初から難しいことを尋ねる必要なありません。「サッカーの○○選手、引退だって! どう思う?」や「ママの誕生日プレゼント買おうと思うんだけど、何がいいと思う?」など、子ども達が意見を言いやすいような事を選んで、意見を聞いてあげてください。

大事なポイントは「個々の意見に正しい・間違いは、ない!」ということ

ここで、とても大事なのは「どんな意見でもOK」だという事です。

子ども達は、普段学校で「意見を言う=正しい答えを言う」という経験を重ねています。初めに書いた留学中の学生達が「意見を言えない」理由の一つとして「間違ったことを言ったら、どうしよう。」という不安な気持ちがあるからです。

しかし、そもそも本来「個人の意見」に正解・不正解はないのです。どんな意見も「あなた個人の意見」として、尊重されるものです。

ですから、子ども達がどんな意見を言っても「そうか、お前はそう思うんだね、うん。」と、【いつも肯定】してあげてください。これで子ども達は「自分の意見を持つこと・言うことは、悪いことじゃないんだ」と考えられるようになります。

これを日常的に繰り返すことによって、「普段から自分の考えを持つ」そして、「それを意見として人に話せる子」に成長していきます。

最初は、日常的な話題であっても、何年もすると、「戦争と平和」や「日本について」など、難しい話題でも家族と意見を交わせるようになっていきます。

「べつに…」、「分からない」を繰り返す子どもには、どうしたらいい?


もちろん、最初からいろいろと意見を言ってはくれないと思います。恥ずかしさもありますが、先にも書いた通り、「経験がない」、「慣れていない」というのが大きいと思います。

子どもが「べつに…」や「分からない」とこたえても、怒ったりしてはいけません。それは完全に「逆効果」です。子どもはますます意見を言わなくなるでしょう。

「自分がどう思うか、よく分からない」と言うお子さんには、難しいことを聞かず、何かを子どもが「自分で決めた時」に「どうしてそうしたの?」と聞いてみてください

例えば、玄関で子どもが靴を履いた時、「どうして今日は赤い靴にしたの?」と聞いてみる。赤を履こう、と決めたのは本人ですから、それに対してどうしてそうしたのか? と尋ねるのです。

「なんとなく…」と言われても、決して否定してはいけません。「そうか、パパは何となくで決めると、いつも黒になるんだ。」と返したり、「そうか、じゃあママにも聞いてみようか」と別の人の意見も聞いたりして、和やかに接してあげてください。

「もしかして……今日は赤いセーターを着てるからかな?」など、答えを引き出すのもいいですね。

美味しそうな料理が出てきた時も、意見を聞くチャンス!です。「美味しそうだね! どれから食べる?」と子どもの意見を引き出します。

「これ!」と子どもが決めたら、「そうなんだ! どうして?」と聞いてみてください。「一番好きだから」や「温かいうちに食べたいから」など、答えは様々。もちろんみんなOKです。

「私は、これをまず食べたい。なぜなら~だから。」という、ちゃんとした子どもの意見になっています。

こうして、「きちんと自分の考えを人に言える人」になるのが、世界で活躍する国際人への第一歩です! 意見や伝えたいことがあれば、語学の上達にとても役立ちますし、外国の人との交流も楽しむことができます。

ビジネスでも、プライベートでも、人の話をよく聞き、自分の意見をしっかりと伝えられることができれば、子ども達は将来どこへ行っても活躍できると思いませんか?

ぜひ、日常会話の中に一言「どう思う?」と入れて、子ども達の様々な意見を聞いてみてくださいね。


この記事の著者

Tsukky

Tsukky

南半球のオーストラリアで男の子・女の子、2人の小学生を子育て中のママです。食物アレルギーがあったり、男の子と女の子の成長のちがいに驚きの毎日ですが、オーストラリア流の「のんびり子育て」を楽しんでいます。

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