「Naughty Chair(反省スポット)」の使い方に学ぶ、ルールをしっかり守れる子どもになる「叱り方」


子どもを「叱るとき」こそ、大切なことがあります。

海外の育児から学ぶ、後で気まずくならない「叱り方のポイント」

小さな子どもが悪いことをした時、あなたは子どもを叱っていますか? どのように注意していますか? 怒鳴る? それとも優しく言う?

小学校に上がる前の小さな子どもには、叱ってもなかなか理解してもらえず、それどころか、叱った後で泣かれて気まずくなったり、それまで楽しく過ごしていたのに、もう今までのように楽しい雰囲気ではなくなった…という事は誰にでも経験があると思います。

そんなパパやママのために、海外の育児で使われている「叱り方」をご紹介したいと思います。

一家に1つ必ずある!?「Naughty Chair・反省スポット」

英語圏の家庭でよく使われているテクニックなのですが、まず子ども用のイスやスツール、または小さなラグなどを用いて「反省場所(スポット)」を作ります。そして子どもに「ここは反省する場所だよ」と紹介します。

「もしも、悪いことをして、パパとママが『それはやめて』と言ってもやめなかった時、ここで反省してもらうよ」

これで子どもに「ここには座りたくないな…」と思ってもらうのです。反省スポットの場所は、廊下や別室などではなく、リビングのスミにして「子どもの様子がよく見える位置」を目安にしてください。

そして、お子さんに「やってはいけない事」がどんなことなのか、具体的に説明してあげてください

大切なのはルールを理解してもらうこと

ここで、大切なのは【ルールをしっかりと、子どもに分かってもらうこと】です。【ものを投げる】、【叫ぶ】、【人にパンチする】など、日常生活でやめてほしいを思っていることを子どもにしっかりと伝えてください

そして、それを注意してもやめなかったら、「反省スポット」に座ることになる、という流れをしっかりと分かってもらいます。

以下はこのTVシリーズ「スーパーナニー」が大ヒットして、Naughty Chairが広く知られるようになりました。

叱るときは、「子どもの目線で」、「落ち着いた声で」

scold

さて、実際に子どもが【ものを投げた】とします。すぐに注意します、そして「やめないなら反省スポットに行ってもらうよ」と警告します。

警告をするときは、子どもの近くまで行って「子どもの目線」まで低い姿勢になってください

そして、「しっかりと目を見て」、「落ち着いたトーンの声で」話してください。子どもに「あ、パパは本気だ」と理解させるのです。怒鳴るのも良くないですが、優しく言うのも効果がありません。

これで子どもがその行動をやめれば、それ以上叱る必要はありません。

いよいよ「反省スポット」へ、使い方は?

それでも、子どもが「やってはいけない事」をやめなかった時、また同じ行動をとった時、その時には子どもを「反省スポット」に連れて行ってください。

そして「やめてと言ったのに、また同じことをしたから、ここに来たんだよ」と、連れてこられた理由をしっかりと説明してください

その後は子どもに「パパ(ママ)が『いいよ』というまで、ここに座っていなさい」と言って、その場を離れます。

座らせる長さは「子どもの年齢/分」が目安です。3歳の子どもは3分、5歳の子どもは5分です。短いと思うかもしれませんが、反省スポットに座らされている子どもにとっては、とても長く感じるはずです。

この時のポイントは、なるべく同じ部屋にいて、何か他の事をしながら普通に過ごしてください。子どもとは目を合わせず、話しもしません。完全な「タイムアウト」の状態を作ります。

時間がきたら落ち着いたトーンでもう一度

そして時間になったら、子どもの元へ行って、もう一度低い姿勢になって「目を合わせ」ます。そして、「目をしっかりと見て」、「落ち着いたトーンで」話しかけてください

「ここに座ってもらったのは、あなたが【ものを投げた】からだよ。それはやってはいけないって知ってるよね?」

「やってはいけない事をしたんだから、あやまらないといけないよ。」と言って、子どもに「ごめんなさい」とあやまってもらいます。

子どもが「ごめんなさい」と言ったら、これでこの件は「おしまい」です。これ以上叱る必要はありません。「よし、じゃあ遊ぼう!」と誘って、たくさん遊んであげてください。

座っていられない、逃げ出す子どもはどうするの?

座る理由をきちんと説明しても「イヤだー!」と言って座っていられない、逃げ出す子どももいます。そんな時も怒鳴らず、「落ち着いて」子どものところへ行き、抱きかかえても良いので「反省スポット」まで連れて行ってください

そして、もう一度説明します「やめてと言ったのに、また同じことをしたから、ここに来たんだよ」「パパ(ママ)が『いいよ』というまで、ここに座っていなさい」。

大変ですが、ちゃんと子どもが座るまで、これを何度でも繰り返しますあなたが怒鳴ったりして取り乱さず「落ち着いて」いれば、子どもも反発をあきらめて座るときがきます

子どもを「縛りつけて」はダメ

逃げ出すなら、無理矢理やらせればいいと思うかもしれませんが、これは逆効果です。縛られたり、閉じ込められたりすると、子どもは「拒絶された」、「攻撃された」と感じます。

そして反発心ができ、より一層、攻撃的になるのです。ですから、イスに縛りつけたり、別の部屋に閉じ込めたりしては絶対にいけません

最初にルールを説明したり、何度も座る理由を子どもに言い聞かせるのは、子ども自身に「悪いことをした、だから座るんだ」と分かってもらうためです

子どもがそれを分からなければ、「パパとママから、嫌なことをされている」と思い「悪いのは自分ではない」という事になってしまいます。

長々と叱らない。「ごめんなさい」で終わり!

もう一つ注意しなければならないのは、子どもの「ごめんなさい」ですべて終了! という事です。子どもが「ごめんなさい」を言う時には、もう十分反省をしています。

それ以上このことで注意をするのはやめて、気持ちを切り替えてください。そして、「反省スポットに行かなければ、こんなに楽しいんだ」と思ってもらえるようにより楽しい思いをさせてあげてください。

反省した後の、すごく楽しい!という、このギャップで子どもはルールを守って生活すれば、楽しく過ごせるのだと分かるようになります。

いかがでしょうか? 日本の「カミナリ親父」とはずいぶん違った叱り方だと思います。

「反省スポット」を使ったこの叱り方は、子どもに「なぜ叱られているのか、しっかりと理解させる」のがポイントです。

何度も繰り返し説明することにより、叱られている間も「信頼関係」を保っています。「これはいけない事」というルールを一度決めたら、子どもが言い訳をしたり、泣いたりしても、きちんと反省しあやまらなければなりません。

最初は大変ですが、シンプルで分かりやすいこの方法で、子どもの生活態度がみるみる変わると言われています。もしも、「叱り方」にお困りでしたら、一度試してみてはいかがでしょうか。


この記事の著者

Tsukky

Tsukky

南半球のオーストラリアで男の子・女の子、2人の小学生を子育て中のママです。食物アレルギーがあったり、男の子と女の子の成長のちがいに驚きの毎日ですが、オーストラリア流の「のんびり子育て」を楽しんでいます。

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る