私達「親」は現代のICT世代とどのように向き合っていけばいいのか?


IBM社の人工知能 Watson


≪IBM社の人工知能 Watson 画像元:http://www.excite.co.jp/News/it_g/20150817/ForbesJapan_7655.html≫

数か月前、JRに乗車中のことでした。車両内は見渡す限り「IBM」のポスターで埋め尽くされ、スクリーンに動画も映されていました。何気なくその映像を観ていた私の目に飛び込んできた情報。

それは、IBMの人工知能「Watson」が1秒間に読み込めるデータ量は「8億ページ」という驚愕の内容でした。 800,000,000 page/sec です。

この事実を目の当たりにした時、考えずにはいられませんでした。

「これからの社会、絶対に人間にしかできない領域は何だろう? そして2人の息子に、どのような教育の機会を与えればいいのだろう!?」

その夜、私はWatsonが持っている特徴や能力を無心になって調べました。人間が太刀打ちできない作業を疲労感なく淡々とこなす人工知能と、私達人間をどのように「差別化」したら良いのか、とても不安になったのです。

ICT社会の到来


言うまでもなく、大量データの取り込み・分析・記憶する作業において人間が人工知能に勝る可能性は、もはや皆無です。暗記に数時間を費やし、なるべく多くの情報を早く覚えてテストでアウトプットして正誤と点数を競う時代は、終焉を迎えようとしていると思います。

つまり、現在育児中のパパやママにとって、自分達の経験や概念・価値観が通用しない場面が、日常生活上に容赦なく出現しているわけです。

中学生になると部活の連絡はLINEで行う学校が増えています。小学生ですらスマホを持っている子は珍しくありません。そのスマホにはGPS機能が付いていて、子どものリアルタイムな所在地がわかります。息子の学校には「情報」という授業があり、プログラミングが始まりました。

この5年間というショートスパンですら、驚愕せざる得ないIT技術の進歩。

今やIT (Information Technology)やICT (Information Communication Technology)という言葉は教育現場では不可欠になっており、学校によってはタブレットやラップトップPCが一人一台体制になり、宿題やプロジェクトを紙ベースでは行わない時代が到来しています。

勉強しているのか、友達とfacebookチャットをやっているのか、Googleで調べものをしているのか、はたまたゲームをやっているのか。

画面を見るまで親が把握できない困った事態も増えてきている中、これらのデメリットを「デメリット」と断言することさえ難しいのです。

何故なら、ICTにはメリット要素も沢山含まれているにもかかわらず、親がその「メリット」に気づいていないケースが多々あるからです。

約50%の仕事は人間以外が・・・


英国のオックスフォードの准教授にMicheal A.Osborne(マイケル・オズボーン)という博士がいます。あまりにも有名な彼の論文は、

「日本の労働人口の約49%が、コンピューター技術に代替される可能性が高い」

という結論を導き出しています。しかもその数値は、米国や英国よりも高いとか。

「パパが若かった頃はね」と、自分の経験や武勇伝を子どもに伝えた所で、それが必ずしも参考になるとは限らない時代。

では私達 “親” はどのようにして現代のICT世代と向き合っていけばいいのでしょうか?

一番確実な方法は「子どもと一緒に未知のアプリやツールを試してみる」ことだと思います。

子ども達は何歳であろうと、大人顔負けなほど飲み込みが早く、意外と便利なアプリを知っています。私が息子に教えてもらったツールの中には、仕事に使える物がいくつもあり、感謝した程です。

親はいつでも「未知」については臆病になってしまいがちです。何故なら、自分の経験値がないことが目の前に立ちはだかった時、その是非を判断する尺度が自分の中にないからです。

今、臆病になってしまっている原因が「ICT」であるなら、どうぞ一度自分の中にある先入観を捨てて、お子さんがどんなアプリに興味があるのか、どんなツールを使いこなしているのかを共有してみて下さい。

親が歩み寄る姿勢を持つことで、ICTに関する世代間ギャップは埋められると信じています。


この記事の著者

エメラルド

エメラルド

都内在住40代の働くママ。ただし2人の息子の育児を最優先すべく、自営で時間をやりくりしながら充実しまくった育児生活を満喫中。「人間を育てるには年月がかかる。短期的プランでは無理」と心から思っており、幼児教育や人材育成、また海外経験を生かしたグローバル教育をライフワークとする。息子達はバイリンガル。

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