「昔と現代の常識のギャップ」が激しい時代 親子だからこそ相手を認め合う努力が必要


挨拶禁止のマンション

とあるマンションでの話です。

定例の住民総会で、小学生の親御さんから提案があったそうです。

『我が家では知らない人に挨拶されたら逃げるように教えているので、マンション内では挨拶をしないように決めてください』

というのがその方の言い分。

恐らく、まだ小学校低学年位のお子さんを育児中のお母さんなのでしょう。

他のシニアの住民達も、「こちらが挨拶しても反応がなかったので、非常に気分が悪かった。それならお互いにやめましょう」となり、そのマンションでは「挨拶禁止」が決定してしまったそうです。

大人も子どもも、エレベーターで一緒になっても挨拶をしない環境が住人の意思によって作られた例です。

もちろん、本件に関しては賛否両論があって当然だと思いますが、私はこの情報を聞いて時代の変化を痛感したと同時に、とてつもなく空しい気持ちになりました。

しかし不審者からの声掛けがきっかけで、物騒な事件が後を絶たない事実も否めません。

電話するのは失礼?


更に驚いたのは、別の情報番組で若いコメンテーターが「人の都合も考えずに携帯に電話を掛けてくる行為は、最近の若者の間では非常識の範疇」と言っていました。

ではどうやって電話をかけたらいいのかと言うと、ショートメールやLINE等で「今からお電話差し上げてもいいですか?」とか「ご都合のいい時間をお知らせ下さい」と予め電話を掛けてもいいか打診するそうです。

これも何だかわかるような腑に落ちないような・・・。固定電話しかなかった時代には全く存在しなかった概念です。

しかし、一人1台ポータブル電話を携帯する現代では、人の都合を考えずに電話をするのは「相手の時間を奪う行為」になるそうです。

会社への遅刻や欠勤をLINEで行うのは許されるのか否か、が議論される職場も多々あると聞きます。

以上の例からもわかるように、「昔の常識と現在の常識には、かなりギャップがある」という事実だけは確かです。

いつの時代にもジェネレーション・ギャップは存在しますが、ひと昔前のそれと今ではその「ギャップ度合い」が違い過ぎて、暗黙の了解や何となくその場にいる皆が同じ感覚で物事を進めていくという時代ではなくなってしまいました。

親子での価値観を一致させるには


現在育児中のパパやママは、まさにそんな半ば異星から来たような若者達を、様々な感覚や価値観のある時代の中で立派に育てなければなりません。

今となってはもはや「何を以って立派なのか」という議論が勃発しそうですが、どんな時代であるにせよ、自分が存在する社会で生き抜く力を備えた人間に育ってもらわなくては困ります。男女問わずです。

ただでさえ、親と子どもが同じ価値観を持つのは至難の業です。

そんな中で不要なトラブルを避けつつ相互理解を深める唯一の方法は「世代間で思った事をしっかりと口に出して相手に伝える」という基本的な事だと思います。

・どんな事、どの部分の発言や行動に関して自分は同意ができないのか
・その理由は何故なのか
・妥協点はあるのか

親子という関係であるが故「何でもわかってくれる、わかってもらえるはず」という意識が強いでしょう。

しかし親子だからこそ、二者の間には想像以上の感覚の違いがあり、お互いを認め合う努力をする必要があることを意識して過ごせるかどうかは、親子関係にも大きく影響してくると思います

親子であっても、きちんと話合う。意見を述べる。

家庭内でこの習慣が身に着けば、きっと社会に出てからも誤解をされにくい人間に育つのではないでしょうか?

あらゆる意味でのコミュニケーション能力、これからの時代には必須です。是非、お子さんが小さな頃から心掛けてみて下さい。


この記事の著者

エメラルド

エメラルド

都内在住40代の働くママ。ただし2人の息子の育児を最優先すべく、自営で時間をやりくりしながら充実しまくった育児生活を満喫中。「人間を育てるには年月がかかる。短期的プランでは無理」と心から思っており、幼児教育や人材育成、また海外経験を生かしたグローバル教育をライフワークとする。息子達はバイリンガル。

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