
「テレビを長時間見せておくのは控えましょう。」と母子手帳に記載されていたり、乳児健診の際に指導されたりした方は多くいるのではないでしょうか。
今回はテレビやスマホが子どもの成長にどのような影響を与えるのかを考えてみたいと思います。
テレビを見せる事のデメリット

テレビはご存じの通り、人や動物が登場、様々な音楽や動き、言葉等であふれ、一見脳の成長にも良いのでは? と思いがちですが、実はテレビの刺激は乳幼児にとって強すぎると言われています。
テレビを見せていると赤ちゃんが静かになるから…と言って、長時間テレビをつけて放っておいていませんか?
確かに赤ちゃんがおとなしくしてくれていて、パパやママの負担が減るかも知れませんが、子どもの成長にとっては少なからず影響を及ぼすようです。
テレビはこちら側の反応は伝わらず、一方的に強い刺激を与え続けられる事になります。それにより、コミュニケーション能力の低下、言葉の発達の遅れ等深刻な問題と発展してしまうケースもあります。
スマホの影響は?

赤ちゃんが大好きなスマホ。外出中、泣き出した子ども、人の目が気になる時にさっと渡せば必死にあやさなくても瞬時に静かにする事が出来る、とても優秀な子守グッズの一つでもあります。
しかし、こちらも睡眠が浅くなったり、視力が低下したりするデメリットが叫ばれています。
なにより、子どもが泣く時は親に何かを訴えている時。その欲求に親が試行錯誤しながら対応していく事で、親子の関係が少しずつ強固なものになっていくのではないでしょうか。
必死にあやす事は大変ですし、時間も要します。スマホを渡せばあやさなくても簡単に済みます。
「子どもが泣いたら、すぐにスマホを渡せばいい」という間違った認識を持っていると、親と子のコミュニケーションで育まれていくはずの情緒面や言葉の発達に遅れが出てきてしまうのです。
デメリットを踏まえつつ、上手な使い方を考えよう!

テレビもスマホもその家庭によって考え方はさまざまかも知れませんね。
筆者もスマホはともかく、テレビは結構見せている方かも知れません。ただ、一日中つけっぱなしという事はしないようにしています。
例えば、家事をする時、お風呂掃除をする時、ちょっと一人で落ち着いて座っていてほしいなぁという時はテレビを見せているのですが、家事が終わった後は横に座って
「わぁおいしそうだね~」
等と子どもに話しかけるようしています。テレビを見ながら会話をする事でテレビのデメリットである一方的な刺激から、テレビを通じた母子のコミュニケーションに変換する事を意識しています。
スマホに関しては筆者の場合はほとんど触らせないようにしています。しかし絶対触らせないという訳ではなく、子どもをあやす道具としては使わないようにしています。
一度与えて楽をしてしまうと、母子共にスマホに依存してしまう事を危惧しているからです。
考え方はそれぞれ、夫婦でしっかり話し合って

テレビやスマホが絶対悪いという事はありませんし、テレビやスマホを預けて子どもを放っておいて良いという事はありません。これはその家庭によって賛否が分かれるかも知れませんね。
ママが見せないようにしているのに、パパが一日中テレビを見せているというとトラブルの原因にもなりますので、きちんと家庭で話し合い、テレビスマホのルールを明確に決めておくことをおすすめします。
テレビは見せない!スマホも成長に悪い!と様々な情報に振り回されてしまいがちですが、うまくこれらを活用しつつ、両親が肩の力を抜いて子育てをする事がお子さんにとって最善なのかも知れませんね。