子どもにとって、パパとママは「一心同体」 -育児の方向性は夫婦で一致させようー


夫婦はやはり違う人間

ラブラブな新婚時代が過ぎ、初めての育児が始まる頃から「あぁ、夫婦ってやはり違う環境に育った二人が共同生活しているのだな…」と感じる場面が多くなるご家庭は、珍しくないと思います。

それは、どちらが正しいかという単純な観点ではなく、「とにかく違う人間なんだ」と実感するあの感覚。

「パパとママの育児方針がしっかりと合致しているご家庭」は、無敵です。

子どもはあらゆることに対して、自信を持って臨めます。

逆に

「パパとママの言うことに統一性がないご家庭」

は、子どもが自信を持って前に進めないことが多くなります。

では一体、どのような実例があるのかを挙げて考えてみたいと思います。

夫婦で意見がすれ違う具体例

<例1>おやつあるある

近頃、子どもが野菜をあまり食べずに、甘い物ばかりを欲しがることが増えてきた

ママ → 甘いものの摂取を控えさせると共に、野菜の摂取量を増やしたい

パパ → 野菜を食べるのだったら、甘い物も今まで通りで食べさせてもいいじゃないか

<例2>テレビあるある

子どもが食事をしながらテレビを観たがる。

ママ → 食事中のテレビは消しなさい

パパ → リアルタイムで観たい時もある。そこから生まれる会話もあるからいいじゃないか

<例3>受験あるある

子どもが中学受験をしたいと言っている

ママ → ママも私立の中学受験したわ。頑張って挑戦してみなさい!

パパ → 中学なんて公立で充分。大学で私立受験を目指せばいい。

<例4>子どもの年齢が少し上がってから

子どもが学校からパンフレットをもらってきて「留学したい」と言ってきた。

ママ → 海外なんて危ない!絶対にダメです。

パパ → これからは「グローバル化」が必須だ。お金は準備できるから、行ってきなさい。

いかがでしょうか?

お子さんの年齢によって生じる問題は様々ですが、一つくらいは思い当たる例があると思います。

このように、「正解がない。でも夫婦の意見が違う。しかし何かしらの結論、方針を打ち出さなければならない時」はどのように対処したらいいのでしょうか?

夫婦の意見の食い違い対処方法

対象法は、まず大きく2つに分類されると思います。

(1) その場で解決できる問題 (すぐに解決しなければならない。急を要する)
(2) その場で解決できない問題 (結論を出すまでに、少し時間がある)

私は、まず意見の食い違いが(1)なのか(2)なのかを、即座に振り分けます。

(1)その場で解決するべき食い違い

「その場で解決するべき食い違い(おやつやテレビ問題)」は、子どもの前でもいいので、可能な限り冷静に夫婦で意見を出し合います

お子さんが充分にパパとママの言っていることが理解できる年齢に達しているなら、最後に「パパとママの意見はこのように違うのだけれど、○○はどう思う?」とメリット、デメリット、両者の例を挙げてわかりやすく説明し、決断を子どもに委ねるのも一つの手です。

これを実行すると、何歳であっても子どもの心には「パパとママと自分で一生懸命考えて最後は自分が出した結論だ」という強い印象が残ります

そして皆で出した結論は、子ども自身の中でも守ろうとする意識が働きます。

同時に、話合って結論を出す大切さも学べます。しかも、低年齢の子どもであっても驚くほどの理解力があるものです。

この皆で出した結論は、しばらく変えない方が良いでしょう。

同じ問題にも関わらず場合によって出される指示が変わるのは、子どもの判断力を混乱させるだけだからです。その点には注意が必要かもしれません。意思統一が大切です。

(2)その場でどうしても結論を出せない問題

次に「その場でどうしても結論を出せない問題(受験、留学等)」の場合は、まず子ども側の意見、言い分を充分にヒヤリングします

そして一度その場は終わらせて、「パパとママでもしっかり話し合いたいから、ちょっと待っててね」と伝えます。うやむやにしないのがポイントです

その後、充分夫婦で意見を交わし、再び、親子での話し合いの場を設けます。

難しいのは、「夫婦で話し合っても、話し合っても、平行線が続き結論が出ない場合」です

特にお金が絡んだり、留学のように安全性が絡むと、結論を導くのは容易な作業ではありません。ご両親が働いている場合は、話し合う時間を設けるのも至難の業です。

それでもいつかは、子どもの問いかけや欲求に足しての親としての結論を出さねばならない時が来るのです。

仕事と同じく、育児においても結論を宙に浮かしたまま前に進めないのは非常に良くないことです

その場合はやはり、まずは夫婦で、そして最後は子どもも交えてとことん話すしかありません!

低年齢の子どもにとって、パパとママは一心同体

自分が小さい頃、父親と母親の意見が食い違うととても戸惑った記憶はないでしょうか?

私はあります。

特に低年齢(幼稚園、小学校)の子どもにとって、パパとママは「2人で一つ」の存在であり、その2人から180度違った意見が出てくると、非常に困ってしまうのです。

子どもにとってパパもママも両方「親」です。でも、二人が違う指示を出してくる、どちらの言うことを聞いたらいいのかわからない…。子ども頭と心の中は大混乱です

このような状態が続いた家庭では、子どもが本当の気持ちを言葉に出せない現象が起きます。そしてそれは、そのお子さんの社会性にも大きく影響する事態です。

子どもの年齢が小さい時は、夫婦にとってはお互い違う人間でも、子どもにとってのパパとママは「一心同体」なのです。

基本は夫婦の「話し合い」

年齢が上がるにつれて「パパとママでも違う意見を持つのだ」という理解力と概念が出てきますが、それをまだ幼い子どもに要求するのは、無理があるのでしょう

育児中は「想定外」の出来事や「考えてもみなかった意見」が次から次へと子どもから飛び出してきます。

どんな時でも、基本は「夫婦の話し合い」です

普段から充分な夫婦間コミュニケーションをとることで、非常事態にも対応することができるはず。是非、夫婦でとことん話し合う機会を増やしてみて下さい。


この記事の著者

エメラルド

エメラルド

都内在住40代の働くママ。ただし2人の息子の育児を最優先すべく、自営で時間をやりくりしながら充実しまくった育児生活を満喫中。「人間を育てるには年月がかかる。短期的プランでは無理」と心から思っており、幼児教育や人材育成、また海外経験を生かしたグローバル教育をライフワークとする。息子達はバイリンガル。

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