「いつもそばに居られない」からこそできる 子どもを信じて見守る「アドラー心理学的」育児


仕事が忙しくて、なかなか子どもとの時間がとれない…、子育てに十分にかかわれていないのでは?と思って悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そんなあなたに、「アドラー心理学的」育児をご紹介します。

ベストセラー本「嫌われる勇気」で話題になった、アドラー心理学とは


アルフレッド・アドラーはオーストリアの心理学者で、ユングやフロイトと並ぶ「心理学の三大巨頭」と言われています。

彼の教えの中では、「他者から嫌われることを恐れない勇気を持てば、悩みから解放される」という理論が有名ですが、子育てについても、今までの教育者が驚くような事が書かれています。

「ほめてはいけない、叱ってはいけない、教えてはいけない!?」

いや~、度肝をぬかれちゃいますね! もちろん、これには以下のような真意があるのです。

「ほめる」ことで、子どもは「ほめられるから、やる」子になってしまいます。

つまりは「ほめられる=誰かにリワード(褒美)をもらう」ことがなければ、やらないという事です。

見られていると、いい子でお手伝いできるのに、人が見ていないところでは、ゴミが落ちていても拾わない、なんて子になってしまいます。

「叱る」ことで、子どもは自己を否定されたと感じ、「叱られたくないから」という理由だけで行動をおこすようになります。でもそれは「本当に自分がしたいこと」ではありません。

例えば、学校の宿題は、やらないと先生に叱られるからやっているだけで、勉強したいと思ってしてる子、少ないですよね。本来は、自分のための学習なのに…。

親が「それをすると、こうなるよ」と子どもに「教える」ことで、子どもはやってみる前に、成功するか、失敗するかが分かってしまいます。そのため「自分自身で判断する」ことができなくなります。

また失敗の可能性を親が教えてしまうことで、チャレンジしない子になります。失敗経験も少ないので、失敗することにも弱くなってしまうのです。

「じゃあ、親は子どもに何をしてあげられるんだ?」

と思ってしまいますよね?

私も「じゃあ、親なんていらないんじゃ…」と思ってしまいました。

でも、そんなことはありません! 親じゃないとできないことが、あるんです。

感謝する、安心させる、勇気づける


子どもが何かしてくれた時は「偉いね」とほめるのではなく、「ありがとう」、「助かったよ」と「感謝」してください

人のために何かをする事や、喜んでもらえる事が、うれしいという気持ちを持たせてあげて下さい。子どもの「ありのまま」を認めて「安心」させてあげて下さい。

「君がいて、パパは幸せだよ」「大好きだよ」と声をかけることで、子どもは自己を肯定し、無理に「いい子」や「できる子」にならなくても、ありのままの自分に自信を持つことができます。

子どもに小さな失敗を体験させて下さい。子どもが苦労していても、ズバリ答えを教えずに「君なら、きっとやり遂げられる」と、子どもを信じて見守って下さい。

うまくいけば一緒に喜んで、失敗したら「きっと次はできるよ」と勇気づけてあげて下さい。

べったり一緒にいない、だからこそできる「信じて見守る育児」


今回ご紹介した「アドラー心理学的」育児は、実は家で子どもと一緒にいる人には、かなり難しい事なのです。

ずっと一緒にいると、ついつい手を出し、口を出し…になりがちです。今まで、あれこれお世話してきて、急に「見守って」と言われても、なかなかできる事ではありません。

そこで、普段はなかなか子どもとの時間が取れない、と思っているあなたにこそ、きっと試しやすいのではないでしょうか?

ちょっと距離を置きつつ、でもしっかりと見守って信じてあげる。「感謝」「安心」「勇気づけ」は、直接でなくとも、メッセージや手紙でも、子どもに伝える事ができます。手を出さない、からこそ効果的になるのです。

新しい年に、育児も新たな切り口で、「アドラー心理学的・信じて見守る育児」、ぜひ試してみてくださいね。


この記事の著者

Tsukky

Tsukky

南半球のオーストラリアで男の子・女の子、2人の小学生を子育て中のママです。食物アレルギーがあったり、男の子と女の子の成長のちがいに驚きの毎日ですが、オーストラリア流の「のんびり子育て」を楽しんでいます。

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