フィンランドが学力で世界トップって知ってた? 国が打ち出した、驚きの「秘策」とは。


ムーミンで有名なフィンランド。

北欧ならではの森林や、穏やかな人々の暮らしを想像しますが、そんなフィンランドが国際学力比較調査(PISA)で総合一位に輝いていることをご存じでしょうか?(経済協力開発機構(OECD)2003年調査)

何がすごいかというと、フィンランドはこれ以前、世界で20位以下というポジションから、国が教育を見直して改善し、10年ほどで世界トップにのし上がった!というのです。

一体、どんな「秘策」を使ったのでしょうか?

宿題を減らして、子どもに「遊ぶ時間」をたっぷり取らせる


いきなり「はぁ?」となってしまうような話ですが、フィンランドの文部大臣がインタビューでこのように答えています。

これは「脳をうまく活用するため」なのだそうです。

子どもの脳に勉強を詰め込みすぎると、脳がキャパを超えてパンパンになってしまいます。そうすると、脳は学習することをやめてしまうのだそうです

だから、脳を休ませてリラックスさせることが大切。

そのリラックスできる時間というのが学校が終わった放課後、だから宿題を減らして、子ども達をたくさん遊ばせるようにしたのだそうです。

遊びから学ぶ、「学校では教えられない事」


ただ脳のため、だけでなく子ども同士で遊ぶことには、とても重要な意味がある、とフィンランドの先生達は言います。

どこで、どうやって遊ぶか、友達とコミュニケーションを取って考えなければなりません。

みんなで意見を出し合ったり、人の意見を聞いたり、誰かがリーダーとなって、みんなをまとめなければいけないこともあるでしょう。

これは立派なソーシャルスキルであり、大人や先生のいないところで「自分たちで考えなければいけない」というチャレンジの場でもあります。

学校ではできない「学び」を、子ども達は日々「遊び」の中で実践しているのです。

大切なのは「自分で考えて答えを導き出すこと」


子ども達に放課後、時間をあたえる事によって、彼らは「さまざまな事を考える」ようになります。

それは日常のふとした疑問であったり、自分の興味のある事であったりしますが、それら全てが「明日の学習へのモチベーション(やる気)」につながっていくのです。

日本やアメリカで行われている勉強が「テストで点を取るため訓練」なのに対して、フィンランドの教育は「問題意識を持って、自分で考えることを教える」ことに重点を置いています

私たちがよく「受験で使った勉強は、次の日には忘れてしまう」などと言いますが、フィンランドでは、学生時代の学びが、子ども達の将来にしっかりとつながってるようです。

本当に、根本から違いますね。

私立の学校がほとんどない、というフィンランド


フィンランドでは、私立の学校がほとんどなく、裕福な家庭の子も公立の学校へ行きます。

公立の学校は無料で、様々な家庭環境の子どもが一緒に育ち、学びます。

そして子どもたちがお互いを尊重しあって、人として成長する場を作っているそうです。それこそが、将来子ども達が作り上げる、未来の国の姿になるのです。

私たちは子ども達を「学力別」「家庭環境別」に分けることで、知らないうちに子ども達の心の中に「格差の壁」を作ってしまっていたのかもしれません

これから必要とされる、将来型の学習


日本でも今までの「知識を暗記させる学習」から、思考力・判断力・表現力を育てる「将来型の学習」へと切り替えていこうという動きが始まりつつあります。

最近では、マーク式のセンター試験を廃止するというニュースが話題になりました。

・「思考力・判断力・表現力」とは、人に言われたからやるのではなく、それが必要だと「自分で考えて行動する」こと。

・何か問題が起こった時に、どうすればよいか「自分で判断できる」こと。

・そして、まわりの人々とつながって、良い関係を築いていくための「ソーシャルスキル」。

これらが今後、大切な学習になっていくといわれています。

フィンランドは、子ども達の宿題を減らすことによって、この「将来型の学習」を手に入れたのです。その結果、世界トップクラスの学力を手に入れました。

国をあげたこの取り組み、あっぱれ!としか言いようがないですね。


この記事の著者

Tsukky

Tsukky

南半球のオーストラリアで男の子・女の子、2人の小学生を子育て中のママです。食物アレルギーがあったり、男の子と女の子の成長のちがいに驚きの毎日ですが、オーストラリア流の「のんびり子育て」を楽しんでいます。

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