「パパクオータ制」ってどんなもの? 育児休暇は夫婦揃って取得するとお得


「パパクオータ制」という制度を聞いたことがありますか? 北欧などがパパの育休取得率を大きく伸ばした原因にはこの制度があったといわれています。

日本でも制度改革に導入されたこの考え方についてご紹介します。

ノルウェーで採用


北欧は今でこそイクメン先進国ですが、やはり最初は男性の育児参加率が思うように上がらない時期もありました。

90年代に入っても4%程度しかなかったノルウェーの育休取得率を、劇的に上昇させたのが「パパクオータ制」でした。

「クオータ制」というのは、簡単にいうと「割り当て制」のこと。大学入学や採用、議員の選出などで、男女や人種の偏りを防ぐために、一定数を少数派に割り当てなければならないという決まりです。

ノルウェーの「パパクオータ制」は、最長54週間取得できる育休のうち、6週間は父親しか取れないとするものです。育休は公的な権利で、54週取得すれば出産前の給料の80%が支給されます

もし、パパが育休を取らなければ6週分はもらえないことになってしまいます。こういう制度にすることで、育休を取るよう促すのが「パパクオータ制」です。

北欧は出生率も高水準


ノルウェーは働く女性が約8割。でも、出生率は1.80(2015年)という水準を維持しています。

ちなみに、スウェーデンは1.93、フィンランドは1.75。日本はこの年、少し持ち直して1.46でしたが、女性の就業率は7割程度ですし、子育て世代になると5割程度とぐっと下がります。

女性が働き、子どもも生み育てられる。そんな社会は日本はまだ先のよう。パパも含めて環境が必要です。

日本でも導入


育児環境を整えるには、育休制度は大きな柱となります。しかし、育休を取る男性はまだまだ少ないのが現状。

そこで、パパだけに権利を認める「パパクオータ制」を導入し、まず「パパ・ママ育休プラス」を作りました

これは、パパとママ両方が2人揃って育休を取得すれば育休期間を通常の1年からを1年2カ月まで延長できる制度です。

ママだけなら1年までしか取れない育休を、パパも合わせて取れば1年2ヶ月まで取れる仕組みです。

次に、育休の分割取得も可能になりました。出産後すぐの時期にパパが育休を取りやすいようにしたもので、赤ちゃん出生後8週間以内に一度育休を取得すると、1歳までにもう一度、育休を取れるようになりました。

一番大変な時期にパパが休んでそばにいてくれるのは、ママにとって本当に助かりますね。

課題は給付率

日本の「パパクオータ制」がうまく運用されるかは、給付率が大きく関わってきます。日本では、育休中の給付は取得前の50%。一方、北欧諸国は80%と大きな差があります

仕事を休んでも同じくらいのお給料をもらえるなら、誰でも我が子のために育休を取るでしょう。企業側の理解をどこまで求められるかが今後のカギになりそうです。

まとめ

パパだけに特典を認める「パパクオータ制」は、強制的なものではありますが、個人や企業の考え方を早く変え現状打開するにはよい方法といえるでしょう。

ぜひ積極的に活用して、育児環境をもっとよくしていきたいですね。


この記事の著者

花田 まゆこ

花田 まゆこ

小学生と中学生、2人の男の子のママ。無我夢中の子育て期を経て、ようやく子育ての楽しさを実感し始める。最近は先輩ママとしてアドバイスを求められることも多い。思春期にさしかかった子ども達と、これからどうやって遊ぼうかワクワク思案中。

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