「思考力」を育てる教育 -IB(インターナショナル・バカロレア)-


中1理科の授業

「3Dプリンターの出現によって、コピーライト(著作権)はどうなるのか?」

これが、「IBカリキュラム 中1理科」の授業内容です。軽い「衝撃」を受けませんか?

・3Dプリンターで何が作れるのか
・著作権とは何か?
・上記を調べた上で、問題提議、起こり得るトラブル、解決法を各自、考察、議論する

まるで大学の論文や社会人の研修内容です。

日本国内ではまだ数は多くありませんが、世界140以上の国でこのIB (International Baccalaureate)カリキュラムが実施されており、日本でも認定校が増えつつあります。

高2ビジネスの授業

「スターバックスの真向かいにあるマクドナルドが、新しいコーヒーを100円で販売開始。
スターバックスの売り上げが激減した。自分が店長だったら、売り上げ回復に向けてどんな施策を考えるか?」

これは「IBカリキュラム 高2ビジネス」の内容です。MBA(経営修士課程)においては有名な実際の事例で、社会人になってから触れることが多いケーススタディーです。

中1理科にせよ、この高校ビジネスの授業にせよ、IBカリキュラムでは「答えが一つではない問題」についてあらゆる角度から、深く追究していきます。

安倍首相は、2013年6月の閣議決定で、「一部日本語による国際バカロレアの教育プログラムの開発・導入等を通じ、国際バカロレア認定校等の大幅な増加を目指す(2018年までに200校)」と宣言しましたが、残念ながらこの目標達成はほぼ不可能となりそうです。

考える力

従来型の「詰め込み教育」や「機械暗記による知識量を競う勉強方法」に疑問が投じられている中、ご紹介したIBカリキュラムは、深い思考力、考え抜く力を重要視します。

IBカリキュラムについて触れると1冊の本になってしまう位のボリュームなので今回は割愛しますが、学校の団体生活や社会人となって組織に属した際に発生する頭を悩ます問題のほとんどが「答えが一つではない」というケースが多いのではないでしょうか?

世の中には様々な考え方、様々な立場やバックグラウンドの人がいます。それでも意見を一つにまとめたり、方向性を決めて事を進めなければならない場面ばかりです。

「考えて抜いて、自分なりの結論を出せるようになる」には、日々の思考訓練がとても大切になってきます。

そして家庭の中でも以下の事を実践してみると、子ども達は「深く考える力」を持ち備えた人間になるかもしれません。

(1) まず、自分の思っていることをきちんと言語化できるように促す
(2) その考えの「理由」を聞く
(3) あえて、「反対の意見」を述べてみる
(4) 他の意見を踏まえた上での、最終的な意見を聞く

実はこれらの方法は、息子達がまだ小さかった頃に実行していたことです。

子どもは反対意見を言われると、自分の意見を押し通そうと、あの手この手で正当性を主張してきます。

一生懸命言葉を選んで、訴えてきます。正直、言っている内容は何でも構わないのです!

思考+アウトプットの訓練ですから。

「考える力」は家庭の中で育つと信じて止みません。

是非普段から会話の流れを意識して、お子さんとの多種多様なやり取りを楽しんでみて下さい!


この記事の著者

エメラルド

エメラルド

都内在住40代の働くママ。ただし2人の息子の育児を最優先すべく、自営で時間をやりくりしながら充実しまくった育児生活を満喫中。「人間を育てるには年月がかかる。短期的プランでは無理」と心から思っており、幼児教育や人材育成、また海外経験を生かしたグローバル教育をライフワークとする。息子達はバイリンガル。

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