高校留学の勧め ~日本とは全く違う驚きの学校環境(アメリカ編)~


高校生でアメリカへ


高校2年生の時に、1年間アメリカへ留学しました。

以前の記事で「高校留学の勧め-日本を外から見る意味-」というタイトルでご紹介しましたが、高校留学では学校システムや環境が日本と全く異なり、それもまた貴重な経験になったのでご紹介したいと思います。

自分の「ホームルーム」は存在しない?


まず、アメリカでは中学生以上になると「自分のクラス」が存在しないのが基本です。

一人一人が自分独自の時間割を組み、○年○組という概念がない為、全ての科目でクラスメートが変わります。なので「クラス名簿」もないことが多いです。

また、同じクラスに違う学年の生徒が混在します。これも日本ではあり得ないことです。

「クラス」としての単位よりも「個人のレベル」を重視してカリキュラムが組めるので、その分野に長けている生徒は、高校1年生であっても高校3年生レベルの授業を取ることが可能です。

そのままのスピードでレベルの高いクラスを取り続けると、高校3年では大学レベルのクラスを取ることができ、大学に進学した際に単位が換算されて人よりも早く卒業することができたり、授業料の節約につながります。

「夜」学校に行く

例え小学生であっても、「夜」のイベントが多いです。共働き家庭を考慮して、父母会や子どものイベントが「夜の学校」で開催されることもしばしば。

特にスポーツの試合は夜の7時過ぎからが本当のお楽しみで、バスケットやアメフト等は、試合が終わって学校を出るのが10PMになることもあります。

夜の学校利用が当たり前な為、ママ達だけではなくて、パパ達も同様に学校に関われるチャンスが増えると思いました。

生徒達はどんなに遅くまで試合があっても、次の日は普通に学校があります。とてもタフな毎日でした。従って、いわゆる「塾通い」という概念もありません。

掃除当番が「ない」

アメリカでは、「掃除当番」がありません。掃除をする人は、全て学校や州に雇われているので生徒自らが掃除をする機会がないのには驚きました

日本の「掃除当番」は世界でも絶賛されているシステムなのですが、この「掃除をする役割の人」がいる為に、多くの雇用を生み出しているという利点もあります。

しかし、「教室や施設を綺麗に使う」という意識が生徒たちに少ない為、掃除に関しては日本の方が優れていると思いました。

私の息子が帰国子女として初めて日本の小学校に通った際、掃除の時間に「仲の良い子がいた隣の教室」を掃除して、先生に怒られた経験があります。

しかし、本人は何故怒られたのか、理解できなかったそうです。なので、来日した留学生にはこの「掃除当番」のシステムをきちんと説明したあげることが大切です。

ダンスパーティーがある


アメリカの高校は、1年生(9th)から4年生(12th) の4学年で成り立っています。

最後の1~2年になると(学校によって異なる)、学年度末に「Prom」というダンスパーティーがあり、男女が正装をして、学校で開催されるパーティーに出向きます。

バンドやDJも入り、かなり本格的です。女の子はドレスを着て、男の子はタキシード、リムジンを手配したり、それは大変な騒ぎです。

カップルでも、友人同士でもいいのですが、殆どはお付き合いしているカップル同士で参加します。

パーティー文化とカップル文化がこのような形で高校時代から浸透しているのだ、と当時まだ16歳だった私は非常に驚いたと同時に、パートナー探しに戸惑いました。(私はポルトガルから来ていた留学生仲間の男の子と参加しました) 「Prom」に向けてのパートナー探しは自力で行う為、この季節になると学校中がサワサワし色々な噂が飛び交うのも、なかなか楽しい経験でした。

良く海外ドラマに出てくる学校パーティーの場面は、演出ではなくて「実態」なのです!

16歳になったら「運転して通学する」

我が子が16歳になってまず親がさせることは「運転免許証の取得」です。スクールバスを使ったり、親が送迎をする必要がなくなるので、自分の子どもが16歳になると親の負担は大きく軽減します。

子どもが電車で通学することはほぼない世界なので、高校生の途中になって免許を取得すると、生徒は自分で車を運転して学校に行きます。まだ見た目は子どもみたいな子が堂々と運転している姿に、大変驚きました。

その為か、16歳の親からの誕生日プレゼントは、「車」という友達も多かったです。

運転免許がないと、デートをする時にも親に送迎してもらわなければならないというデメリットもあるので、16歳は親子にとって大きな転機となる年でもあります。

もしも来日した留学生に出会ったら

以上はアメリカでの一例ですが、これらの違いの存在を知っていると、将来皆さんのお子さんが日本にやってきた留学生と接する機会に恵まれた際に、彼らが感じる「戸惑い」を理解してあげられることができ、参考になるかもしれません。

アメリカ以外の国でも学校システムは本当に多種多様で、恐らくどの国の生徒がどの国に行ったとしても戸惑いがあることは間違いないでしょう。

「留学する」ということは、ただ単に語学を取得するだけではなく、文化をはじめ今回ご紹介したような「システムや学校環境の相違」すらも一緒に体験する貴重な機会となります。

ご参考になれば、幸いです。


この記事の著者

エメラルド

エメラルド

都内在住40代の働くママ。ただし2人の息子の育児を最優先すべく、自営で時間をやりくりしながら充実しまくった育児生活を満喫中。「人間を育てるには年月がかかる。短期的プランでは無理」と心から思っており、幼児教育や人材育成、また海外経験を生かしたグローバル教育をライフワークとする。息子達はバイリンガル。

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