男性保育士の現実と必要性 ~子どもに与える影響や、女性が多い職場で働く事の苦労や悩み~


これまで女性の職場であった保育園でも、少しずつ男性保育士が増え始めました。

しかしまだまだ現場では女性保育士が多いですし、意図的に男性保育士を雇っていない保育園もいまだ多く存在している事も事実です。

そこで今回は男性保育士に注目し、男性保育士が子どもに与える影響や、女性が多い職場で働く事の苦労や悩みなどをご紹介したいと思います。

男性保育士には多くの壁が存在する?


男女平等が浸透してきているとは言え、保育園や幼稚園ではまだまだ女性が多いです。男性が保育士を目指そうと思った時に女性に比べると、多くの問題に直面する事でしょう。

まずは就職の問題です。

保育士養成校に入学するところまでは男女ともに同じですが、就職活動を始めるにあたり、男であるという事が不利になってしまう事があります。

冒頭にもお伝えしたように男性保育士に抵抗を示す保育園や幼稚園は多いです

そのため求人票を見て、実際に採用試験を受けた時に「うちは男性保育士はいらないから」と言われてしまう事も実際にあるのです。

全く就職先がないという訳ではありませんが、女性に比べると選択肢の幅は狭く、せっかく保育士養成校に入学したのにも関わらず、まったく別ジャンルの職種につく男性も多く存在しています。

実際に働いてからも男性保育士は良くも悪くも目立ちますので、おのずと注目されやすいです。上司や保護者、同僚保育士からも厳しい目で査定されてしまいます

近年では男性保育士が起こす事件もメディアで多く取り上げられている影響もあり、ただでさえ女性の職場で目立ちやすい男性保育士は肩身の狭い思いをする事も多くあります。

男性保育士が子どもに与える影響


苦労する事が多い男性保育士ですが、男性であるという事が有利に働く事もあります。子どもからの人気が出やすいという事です。

保育園内ではまだ女性保育士が多いので、男性保育士は比較的珍しい存在。男の子は体を使ったダイナミックな遊びを好みますし、おませな女の子は異性である男性保育士はあこがれの存在になりやすいです

「一緒に遊ぼう」「一緒にご飯を食べよう」というお誘いはもちろん、時には女の子からラブレターをもらう事も…。

また、女性しかいない保育園では「子どものお世話をするのは女性の仕事」という感覚が幼いながらも根付いてしまいますが、男性保育士がいる事で「子どものお世話は性別に関係ない仕事」であるという事が理解されやすいです。

その子どもが成長し、父親になった時も「男性も子どものお世話をするものだ」という潜在意識が生かされますし、あこがれの先生に出会い「自分も保育士になりたい!」と思う男の子がいても不思議ではありません。

近年育児に積極的な男性も増えていますが、いまだに女性の仕事であるという考えを持った人も多いです。

幼い頃から女性だけでなく男性にお世話をしてもらった経験があれば、「男性の育児参加は普通の事」として次世代の子ども達に伝えていけるのではないでしょうか。

そう考えると男性保育士の存在は子ども成長と将来に大きな影響を与えているのです。

男性にとって保育士の仕事は一生続けていける仕事とは言いづらい


実際に子どもを預けている保育園に男性保育士が働いているという方、また、男性保育士に出会った事がない方も「男性保育士」と想像すると、年齢が若い男性を想像するのではないでしょうか。

少しずつではありますが、保育業界に男性も進出してきているのですが、ベテランの男性保育士さんというのは珍しい存在かも知れません。これは保育士の給与の低さが影響している事でしょう。

多くの男性は結婚を機に奥さんや子どもを養う立場になります。保育士の給与は決して高い訳ではありませんので、養う家族が出来たタイミングで泣く泣く転職してしまう人が実際に多く存在しています

男性保育士は男性であるが故に理不尽な思いをする事が多くあります。

これまでお伝えしてきた通り、いくつもの壁にぶつかりつつも、子どもの成長や笑顔を励みに一途に保育の道を歩んできた男性保育士。

お子さんを預けている保育園で男性保育士を見つけた際には、ぜひ男性が行う保育の良いところを伝えてあげて下さいね。

保護者が何気なくかけた一言が保育の仕事を続けていく上での彼らの自信となり、大きな心の支えとなる事でしょう。


この記事の著者

花央

花央

元保育士、現在1歳の息子を子育て中。保育士時代の知識や経験を生かしつつ、子育て中の母のリアルな心情を記事にしていきたいと思っています。

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