子どものランチタイムを考える ランチの時間に「学んでいること」とは


学校教育のスタイルは世界各国で様々に違いますが、教えてもらう勉強の内容は、算数や言語、体育などだいたい同じだと思います。

しかし「ランチタイムの過ごし方」は、大きく異なるという事をご存じでしょうか。

たかがランチタイム?と思うかもしれませんが、子ども達はランチの時間にも、社交性や交渉力などの人間力を日々学んでいるのです

今回は日本とオーストラリアの子ども達のランチタイムについて考えてみたいと思います。

どうしてランチタイムなのか?

食事の時間は「リラックスできる時間」でもあります。リラックスしている時こそ「腹を割って話せる=正直に物事が言える・聞ける」状態でもあるのです。

実際に、私たちの間でもビジネスミーティングを食事をしながらする、というのはよくある事ではないでしょうか。

食事をとりながらの方が、議論や商談がスムーズに進むことが多いと言われているためです。同じように、子ども達がリラックスした状態であるからこそ、学べることがあるのです。

みんなで同じものを食べて、グループの結束を固める「日本式」


日本では「同じ釜の飯を食う」などと言い、グループで同じ食事をとると、結束が強くなる、と言われています。

日本の学校給食制度ではこれが生かされて、団体で行動する意識や、クラスの団結力が強くなるのではないでしょうか。

また、同じものを食べることで「これ美味しいね」と、食べ物のコメントを通して会話が弾むため、子ども同士でコミュニケーションをとる事を後押しします。

まだ話したことのない子にも、話しかけやすい状態を作っているのです。

自分で考えて行動することを教える「オーストラリア式」


オーストラリアでは、ランチは個々のお弁当を教室の外で食べるのが一般的です。決められた範囲内であれば、どこにでも座れますし、どの友達とでも一緒に過ごせます。

それゆえに、誰とどこでランチを食べるのか、毎日自分で考えて行動しなければなりません。子ども同士が声を掛け合って行動することで、社交性や交渉力を育てます。

また、小学生のころからキャンティーンと呼ばれる校内の売店があり、小銭を使ってランチを買うこともできます。「お金を把握して、物を買う」という事も、子ども達は日々学ぶことができます。

ランチタイムの大切さ

このように、ランチタイムは「ただ食べるだけ」の時間ではありません。

学校の授業だけでは、なかなか教えてもらえないコミュニケーション能力や、社交力、交渉力などを、ランチタイムを通して知らず知らずのうちに学んでいることが多いのです

これらの能力は、子どもの将来にとっては大切な力であり、毎日繰り返すことで少しずつ身についていくはずです。

私たち大人も、子ども達を見習ってランチタイムに何か学びたいものですね(笑)。


この記事の著者

Tsukky

Tsukky

南半球のオーストラリアで男の子・女の子、2人の小学生を子育て中のママです。食物アレルギーがあったり、男の子と女の子の成長のちがいに驚きの毎日ですが、オーストラリア流の「のんびり子育て」を楽しんでいます。

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